コミュニケーションがうまくいかない部下に、やる気を出させる方法とは?

部下のやる気を引き出すようコミュニケーションを取ってみても、反応があまり良くなくサポートしづらい…と悩んだことはありませんか。
この記事では、質問することで部下のやる気を出させる方法をご紹介します。
質問テクニックを活用し、部下とうまく信頼関係を築いていきましょう。

Q 部下とのコミュニケーションがうまくいきません。こちらがやる気を出すように引っ張ろうとしても、反応があまり良くなく困っています。

反応がないとサポートもできないので、どうしたものか…と思っています。何か良い解決法はあるでしょうか。

A 部下とコミュニケーションをしっかり取って部下のやる気を出させる方法はいくつかあります。

今回はその中でも、質問を上手にして部下のやる気を出させる方法をご紹介します。質問を上手にすることによって、部下はやる気を出し、自ら動くようになります。

これを聞いてコーチングのようだと思う人も多いでしょう。今回はまさにそのコーチングのように、部下に道しるべを与えるような上手な質問テクニックについて解説します。コーチングを少し学んだことがある人も、そうでない人も参考にしてみてください。

 

〇どうなることがベストか聞く

まず、部下に仕事を任せるときや、何か新しいプロジェクトが始まったときは、部下にどうなることがベストだと思うか聞くようにしましょう。目標の設定させることによって、モチベーションを高めることができるというわけです。

ポイントとしては、現実的な目標を立てさせることと、理想的なアイデアを聞くということです。現実的な目標があれば、それを達成するためには何をすればいいのかということに思考が向かいます。最初はこちらから聞いてもいいでしょう。方法を自分で考えることで、仕事に能動的に取り組むことができます。

理想的なアイデアを聞くというのは、細かいことを気にせずに何かを達成するためにできることはないか聞くとか、予算を無視して好きなことをしていいなら何がしたいかなどと聞くことです。漠然として答えにくそうなら、予算が倍なら何かしたいことがあるかとか、数年かけていいならどんなことができるだろうかなどと聞くといいでしょう。

こうすることで自由なアイデアが生まれますし、理想を実現するためにどうすればいいのか考えるようになります。

どちらの場合でも自然と自分で考えるようになるので、部下のやる気を出させるにはもってこいです。こちらが答えを出すのではなく、部下が考え、自分でどうにかしたいと思ってもらうことが大事なのです。

 

〇今できていることを聞く

部下の仕事の進み具合がイマイチわからず困るということはありませんか。手遅れになってから報告する困った部下も、中にはいることでしょう。

そのような事態を避けるためには、適宜部下に仕事の進み具合を聞く必要がありますが、質問しても部下は大丈夫とか、順調などというだけで、具体的に何か言おうとはしません。たとえ遅れ気味でも、なんとかして帳尻を合わせればいいと考えて自分の仕事の経過を極力話さないで済むようにする人もいます。

そこで、部下には今何ができたのかという聞き方をするといいでしょう。既に達成したことに焦点を当てて質問するというわけです。自分のミスや遅れは答えづらいですが、自分がやり遂げたことなら答えやすいものです。何ができたか聞いて、そのことを褒めて励ましてあげてください。

 

〇最優先の問題を聞く

今何か問題が起こっていないか知りたい、もっと部下と問題を共有してサポートをしたいというときは、今最優先の問題は何か聞くようにしましょう。

今一つだけ相談したいこと、解決したいことがあるなら何かと聞くわけですね。それによって緊急度が高い問題を聞くことができますし、何も問題がなくても、部下が気になっていることが何か知ることができます。最優先と言うことで的を絞り、その場でパッと問題が浮かぶようにしています。

 

〇どれくらい大変か聞く

部下への仕事量に問題がないか知りたい、部下が潰れないか心配だというときは、今どれくらい大変か聞くという手があります。パーセンテージで表現させてもいいですし、ゆとりがある、やや厳しい、苦しいなど段階に分けて答えてもらってもいいでしょう。

部下には、ゆとりがあっても他の仕事を回すわけではないと言っておけば、正直に答えてくれる可能性が高いです。性格によっては嘘をついて無理する人もいるので注意が必要ですが、一つの目安になりますし、上司が部下を心配していることをアピールすることにもつながります。

 

〇尋問になるような質問をしない

同じ質問でも、してはいけない質問があります。それは、尋問になるような質問です。どうしてこんなことをしたのか、やる気はあるのかという質問は、相手を責めるだけで何も意味がありません。ミスをしたくてしているわけではありませんし、やる気の有無を確認することは、問題解決にはつながりません。

尋問になるような質問は、質問者がイライラを発散するためにしているようなもので、相手を委縮させるだけです。質問は必ずそれを聞く理由を説明できるようにしてください。相手に答えを言わせるだけの質問は何も意味がないのです。

 

〇おわりに

今回ご紹介した内容を参考にして、部下とコミュニケーションを取ってみてください。時には好きなものを聞くといった緩い質問なども交えることで、徐々に部下の信頼関係を得ることができるでしょう。

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