上司が優柔不断で、無駄なやりとりが増えてイライラする。その対策とは?

優柔不断な上司だと、こちらで提案して進めていきたい話も、なかなか決断してもらえず苛立ってしまうこともありますよね。
この記事では、優柔不断な上司とうまく関わるためのコミュニケーションのコツについてご紹介します。
ほんの少しの理解や準備で、コミュニケーションをスムーズなものにしていきましょう。

Q 上司が優柔不断で、無駄にやりとりが増えてイライラしてしまいます。何か対策はありますか。

A 優柔不断の上司だと、自分が提案したこともなかなか話を進めてくれないので、イライラしてしまいますよね。

早く決めればいいのに…と考えることは理解できます。しかし、それはあくまでもこちらの立場での考えにすぎません。優柔不断な上司も、上司なりに悩む理由があります。

そこでここでは、優柔不断な上司とうまく関わるための、コミュニケーションのコツをご紹介します。

○上司の都合も考える

優柔不断な上司と関わっていると、どうしても自分主導で話を進めたくなります。上司は決断だけしてくれれば、後はこっちで勝手にやるからなどと考える部下はとても多いです。これではコミュニケーションがうまくいくはずがありません。優柔不断な上司に決断して欲しいことがあるなら、上司が決断しやすいような工夫をしましょう。

例えば、上司に提案に行く前に、他の人の意見を聞いて取りまとめておくとか、事前に資料を送っておいて目を通してもらうなどです。話し合うときは上司がポイントを把握できるように、すぐに目を通すことができる資料を用意するといいでしょう。

いきなり提案して、分厚い資料を見せられても、上司はその場で判断することができません。こちらとしては、データを提示して論理的に間違っていないのだから、すぐにでも決断するべきだと考えてしまいますが、上司はそんなことはわかりません。内容を精査する必要がありますし、他の人の意見も知りたいと思うでしょう。

優柔不断な上司は、何かと慎重で、不安が大きいです。そのため、すぐに決断することができません。上司の都合を考えて、その不安を取り除くようなアプローチが大事になってきます。

上司は優柔不断だから駄目だと考えるのではなく、上司はどうして迷うのだろう、どうしたらもっと決断しやすいようになるのだろうというふうに、相手のことを考えるようにしてください。

上司のことを思いやることができるようになれば、コミュニケーションもスムーズなものになりますよ。

○ある程度指定して質問をする

優柔不断な上司には、ある程度内容を指定して質問をするようにしましょう。「○○と、○○という案の、どちらがいいと思いますか」「○○日の○○時のご都合はいかがでしょうか」というように、具体的に選択肢を提示するのです。

「この件についてどう思いますか」「来週はお時間ありますか」と漠然と聞くよりも、はるかに効率的に上司の意見を引き出すことができます。

つまり、上司が優柔不断になってしまうのは、こちらの聞き方が悪いだけだったということもあるのです。はっきりした答えをくれなくてイライラするときは、自分の聞き方がまずくないか、何かもっといい聞き方がなかったか、考えるようにしてください。

こういう聞き方をすればすぐに返答してくれる、ということがわかれば、上司が優柔不断なことで悩むことがなくなります。

○上司を追い込まない

上司が優柔不断で早く決断していないことで、イライラすることは仕方がないです。しかし、そのイライラを上司にぶつけてはいけません。上司が決めないから話が進まないとか、優柔不断だから駄目なのだということを言ってはいけません。

上司も一人の人間です。部下からそんなことを言われたら傷つきますし、萎縮してしまいます。今以上に自分の意見を言わなくなる恐れもあります。

上司にイライラをぶつけても何も変わりません。追い込めば動いてくれるだろうと考えるのは、あまりにも自分本位ですし、安易な考えです。考えることを放棄することはやめてください。

上司を追い込んで意見を通すのではなく、上司が決断しやすいように安心させる工夫を考える方向で思考をめぐらせましょう。イライラしても、追い込むようなことを言うのはNGですよ。

○まとめ

優柔不断な上司は、慎重で不安が大きいです。まずはそのことを理解してあげてください。相手に興味を持って理解しようとすることから、コミュニケーションは始まります。

上司の不安を取り除くためには、事前準備や根回しが大事です。提案したいときは、いきなり話に行くのではなく、事前に話を通しておき、資料を渡す、他の人の意見や問題点、メリットなどをまとめておくという工夫をすることが大事です。

また、上司と話すときは、上司が安心できるような言葉がけをするといいでしょう。前例を参考にしているとか、専門家や役員に好評だなどといって、大丈夫だと思わせることが大事です。よしやってみようと思わせるように、うまくのせる方向で話すといいでしょう。

また、ちょっとしたことを決めて欲しいときは、内容を指定して、上司が考えやすいようにしてから質問するとうまくいきます。何を考えて欲しいのか、明確にするといいでしょう。

上司も人間です。優柔不断なところを受け止めてあげて、その上でどのように関わればいいのか考えるようにするとうまくいきますよ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です