キャリアデザインをするとき必要な、自分の未来を想像するための手段とは？

キャリアデザインと当たり前のように言われても、自分のこれからがどのようになるのか、はっきり想像できているという人は少ないでしょう。
この記事では、キャリアデザインに必要な自己理解を深めるため、自分に対して問いかけるとよい項目をまとめています。
これらの項目について考えたことを生かすことで、これからの生き方や、仕事をどうしたいのかが見えてきますよ。

Q キャリアデザインと言われても、自分がこれからどのようになるのか、全く見当がつきません。自分の未来を想像できるようになるための、手段があれば教えて欲しいです。

A キャリアデザインを行うためには、まず自分のことをよく知ることから始めましょう。

キャリアとは、その人の人生における道筋のようなものであると言われています。その人が今まで積み重ねてきた道があり、選択によって今後大きく方向性が変わるのが、キャリアです。

キャリアデザインをするためには、自分のことをよく知り、どのような道を選択したいのかを考える必要があります。漠然とこう生きればいいのだろうと考えるのではなく、自分のこと、家族のことなどについて、きちんと分析して考える力が必要です。

しかしながら、就職して普通に働いているときは、あまりキャリアについて意識していないことでしょう。意識が高く、キャリアデザインができている人でもなければ、自分のこれからについて想像することは難しいものです。

そこで、自分に対して、いくつかの質問をしてみてください。
以下では、自分に問いかけるといい項目をまとめています。それらの質問に対して、自分なりの答えを書き出してみましょう。そうすることで、今後自分がどのように生きていけばいいか、見えるようになります。

○自分はどういう人間か

まず、あなたという人間を一言で表現してみてください。なんでも構いません。他人のことは気にせず、自分が思いついたことを書いてみましょう。

そこで思いついたことが、あなたが重要視していることです。サボり癖があると書いたなら、自由を重視しているでしょうし、大食いと書いたなら、食を重視していると考えられます。あなたはどういう人間で、何を重視しているのか知ることは、キャリアデザインでは重要なことです。

いいことでも悪いことでも構いませんので、自分はどういう人間で、何を重視しているのかを知りましょう。

○どういう人間になりたいのか

今の自分について考えたら、次は、どういう人間になりたいかを考えてみてください。仕事に限らず、なりたい自分を考えてみるのです。書き出したものを眺めることで、仕事をどうすれば理想の自分に近づくことができるか、考えることができます。それは、転職や独立など、仕事に関わる自分の決断に大きく影響します。

今の自分は○○歳だし、なりたい自分を考えることに意味はない、と考えてはいけません。何歳からでも、人は変われるものです。今の自分となりたい自分を知ることで、キャリアデザインにつなげましょう。

○足りないところを探して、やるべきことを明確にする

今の自分には何が足りないのか、また、なりたい自分に近づくためには、何をすればいいのか、考えてみましょう。現状と理想のギャップをはっきりとさせ、何をするべきか明確化することで、今後の生き方も見えてきます。

目標がはっきりしていて、やるべきことがわかっている方が、動きやすいですよね。意識が高まり、日頃の行動一つ一つも変化していきます。今までなんとなくやっていた、ということをやめ、目標のためにできることを始める、ということができるようになります。

○何が好きで、得意なのか

自分が好きなことと、得意なこと、重視していることを知ることは、キャリアデザインにおいて大切なことです。これらのことは一致していることも多く、例えば、食を重視している人が、食べることも好きで、料理が得意、おいしいお店に詳しい、ということはよくあります。

しかしながら、これらのことが一致していないこともあります。例えば、ゲームが好きな人が、ゲームが得意だとは限りませんし、人生において重視しているとも限りませんよね。好きと得意は違うのですね。人生において、重視するかどうかも異なります。

そこで、自分が好きなもの、得意なもの、重視しているものを書き出して比較してみましょう。一致しているのか、それとも違うのか、知るだけでも自己理解につながります。

仕事以外のことでもいいですし、仕事に関係があることを書き出すのもいいでしょう。好きな仕事でも、苦手でうまくできないということもありますし、うまくできても、つまらない仕事だと思っていることも、よくあります。

今の仕事をそのまま続けていくのか、それとも転職するのか、業界を変えるのかどうかなど、キャリアに大きく影響するので、自分の好き、得意、重視するものは、はっきりとさせましょう。

○まとめ

キャリアデザインが見えないという方は、まずは自分のことを知ることから始めてください。自分はどういう人間で、何が好きで、得意で、重視していて、どういう人間になりたいか。今の自分には何が足りなくて、なりたい自分になるためには、これから何をすればいいのか、ということを、はっきりとさせましょう。

自分のことは、意外と自分ではわかっていないものです。この記事でご紹介したような内容を考えることで、自己理解を深めましょう。そうすることで、これからどのように生きたいのか、仕事をどうしたいのかが見えてきます。