ファシリテーターがやりがちな4つの失敗とは?

ファシリテーターと一言で言っても、まだ日本に馴染みが少ない言葉で、お手本になるような人が身近にいなくて困ることもありますよね。
この記事では、ファシリテーターがやりがちな4つの失敗についてご紹介します。
ここで紹介されている例を反面教師に、今後の自分のファシリテーションに役立てていきましょう。

Q ファシリテーターがやりがちな失敗があれば、教えてください。

A ファシリテーターってすごく難しいですよね。

以前よりも改善されましたが、まだまだ日本では馴染みがない言葉ですし、不慣れな人が多く、社内に手本となる人がいないということも少なくありません。

ここでは、ファシリテーターがやりがちな失敗を4つご紹介します。反面教師にして、今後の自分のファシリテーションに役立ててください。ファシリテーターは一体どんな失敗をやりがちなのか、一つずつ見ていきましょう。

○自分に合わない意見を頭ごなしに否定する

ファシリテーターは基本的には平等な立ち位置ですから、自分に合わない意見が出ても否定するわけがないと思いますよね。もちろん、皆さんこのことはわかっていますから、色々な意見に対応しようとしていることは間違いありません。

ただ、あきらかにずれていると思ってしまう意見や、自分は絶対に反対だという意見が出たときに、その意見を話にならないと思って、全く相手にしない人がいます。表向きは話を聞いているように見せて、適当に流すだけになっているのですね。

確かに、明らかにおかしい意見を流し、無駄な時間を使わないことも必要なことではあります。しかし、そのことを繰り返していると、斬新な意見を取り入れることができなくなってしまいます。一見ありえないと思っても、ちゃんと検討すると、実はいい意見だったということも充分にありえるのです。

自分の意見、感覚は絶対ではありません。時には自分が間違っていることもありえます。相手の意見を頭ごなしに否定するのではなく、生かせるポイントはないかとか、その意見が出てきたのはなぜだろうと考えることが大事です。

○忖度してしまう

自分より偉い人が発言したら、それを全部肯定してしまう…ということも、ファシリテーターがやりがちな失敗です。確かに、自分より目上の人間の意見が否定される流れにしたくない気持ちもわかるのですが、それでは会議の意味がありません。ファシリテーターがいなくても、会議が成立してしまいます。

目上の人間の意見ばかり取り入れることは、若手のやる気低下につながります。結局、上の意見が通るだけなら、自分の意見を考える必要がないからです。真面目に考えることが馬鹿らしくなってきます。ファシリテーターは、このような事態に陥ることを避ける必要があるのです。

場の全員が平等で、各々が意見を言って、活発に交換できる雰囲気作りを意識することが大事です。時には、自分より偉い人の意見が否定されることもあるでしょう。そこは、うまくフォローを入れて、その人の気分を損なわないように気をつければいいのです。

例えば、その人の意見が出たからこそ、より良い意見が出たなどと言うだけで、その人の気分は大きく変わるでしょう。言葉一つで相手の気分を調整することもできるのです。

ある程度、目上の人間に忖度することは仕方がないことですし、時には必要なこともありますが、意見を活発に交換する場を維持するためには、忖度が害悪となることがあると覚えておきたいですね。

○答えが決まっていると思い込む

会議の答えが決まっていると思い込み、それに向かって意見を誘導するという失敗です。答え通りの意見を優遇し、反対意見を軽く扱います。これは、自分の意見を、周りを使って押し通しているだけにすぎず、ファシリテーションできているとは言えません。

特に、経験豊富で、自分一人でなんでもできてしまう人がやりがちな失敗です。自分の考えが正しいと思っているので、会議もそれに向かって誘導しようとしてしまいます。

どれだけのエースでも、考えが絶対に正しいとは限りません。時に、はずれた考えを持つこともあります。また、間違った考えでなくても、それを上回るアイデアが眠っているということもあります。会議で自分の考え通りになるように誘導してしまうと、いいアイデアを引き出すことができません。

ある程度、正解の目星をつけることは構いませんが、それを絶対だと信じ込み、誘導してしまうと、会社が発展しなくなる、社員の意識が高まらなくなる(気づき、発見がなくなる)可能性があるということは覚えておきたいですね。

○大事なのは疑問を持つこと

ファシリテーターに大事なのは、本当にそれでいいのか、どうしてそんな意見を出すのだろうか、という疑問を持つことです。疑問を持って、相手を理解する姿勢を示すことで、会議をより良いものへと変えることができます。

自分の意見、考えにも常に疑問を持って、自分を進化させることも意識しておきたいですね。自分はこのままでいいと思ってしまうと、成長が止まってしまいます。考え方に柔軟性がなくなり、無難なことしか思いつかなくなってしまいます。常日頃から様々なことについて疑問を持つようにして、自分をモデルチェンジさせましょう。

今回出た失敗例を参考にしつつ、より良いファシリテーターになることを目指してくださいね!

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