プレゼンテーションで意識したい「通る声」。出すための具体的なコツは?

プレゼンテーションでは通る声を意識すればいいと聞いたけれども、どうすればよいか分からない。ハキハキ喋ってと言われたことがある、逆に声がキンキンすると指摘を受けた…そんな経験はないでしょうか。
せっかくプレゼンの準備が出来ていても、当日聞きにくいと思われてしまうと台無しです。
通る声のポイントを押さえて相手にいい印象を与え、プレゼンテーションを成功させましょう。

Qプレゼンでは通る声を意識するといいと聞いたことがあるのですが、どうすれば通る声を出せるようになりますか。

 

Aプレゼンでどのような声を出すかは、プレゼンや会場の種類によって異なります。

例えば、大きくハキハキとした声でも、狭い部屋だとうるさくて話に集中することができませんし、落ち着きがないと思われることもあります。逆に広い部屋で静かに低い声で話しても聞き取りにくいでしょう。

しかしながら、プレゼンでは、基本的には通る声を意識して問題ありません通る声は無理に大きな声を出さなくても聞き取りやすいというメリットがあります。広い部屋はもちろんのこと、狭い部屋でも効果的な声の出し方であると言えます。

通る声を出すにはいくつかのコツが必要です。ここでは通る声を出すためのポイントをご紹介します。

○腹式呼吸を意識する

通る声を出すためには腹式呼吸を意識することが必要不可欠です。腹式呼吸とは、お腹を使った深い呼吸法のことで、通る声が出せるようになるだけではなく、リラックス効果があると言われています。

プレゼンで緊張している気持ちを落ち着かせることにも腹式呼吸は有効なんですね。まさに一石二鳥の呼吸法が腹式呼吸なわけです。

腹式呼吸では息を吸ったときにお腹がふくらみ、息を吐いたときにお腹がへこむという特徴があります。私たちが普通に行っている呼吸とは異なるので注意してください。また、腹式呼吸では口で吸っても鼻で吸っても構いませんが、鼻で吸って口で吐くと感覚がつかみやすいでしょう。

腹式呼吸の感覚をつかみたいという方は

・お腹に手を当てる
・お腹がふくらむのを意識しながらゆっくりと息を吸う
・お腹がへこんでいくのを意識しながらゆっくりと息を吐く

という動作を繰り返してください。立ってやるのが難しい場合は、最初は仰向けに寝てやってみるといいでしょう。慣れてきたら立って腹式呼吸をやってみましょう。

腹式呼吸の感覚をつかむことができたら、腹式呼吸をしながら声を出してみてください。今までとは異なる、自分自身にも響いていると実感できる声が出せるようになっているはずです。

○姿勢を良くする

通る声を出すためには姿勢が大事です。資料を読むために下ばかり見て猫背のようになっていませんか?猫背だときちんとした発声ができないので通る声を出すことができません。また、下ばかり見ていると声が下向きになって声が通りにくいです。

姿勢が悪いとうまく腹式呼吸をすることもできないため、姿勢を良くすることは通る声を出すための必須事項であると言っても過言ではありません。プレゼンで声を出すときは、姿勢を良くすることを心がけましょう。

ただし、姿勢を良くしようと思うあまり、胸を張りすぎないように注意してください。胸を張りすぎると声が出しにくくなり、通る声が出せなくなってしまいます。何事もほどほどがベストなんですね。バランスのいいちょうどいい姿勢を心がけましょう。

○やや高めの声を意識する

声が聞き取りにくい、もっとハキハキ喋るようにと言われたことがある人は、声が低いことが原因であることが考えられます。そこで、自分でやや高いかなと思うくらいの声で話すことを意識してみましょう。

声が低い人は自分がちょうどいいと思っている高さが低いということが多いので、少し高いかなと思うくらいでちょうどいいんですね。

当然、声がキンキンするなど高すぎるという指摘を受けた場合はそれ以上高くする必要はありません。その場合は、普段出している声よりもやや低い声を意識するといいでしょう。

プレゼンでどのくらいの高さで話せばいいのかわからないときは、誰かに聞いてもらって実験するか、録音して自分の声を聞いてみることがおすすめです。自分が出していると思っている声と実際の声にはギャップがあります。自分の声を知ることでプレゼンで出したい声が見えてきますよ。

○上半身のストレッチをする

首周りや上半身のストレッチをすることで体がほぐれて通る声が出せるようになります。

・首をゆっくりとぐるりと回す
・頭を抑えて左(右)に首を伸ばす
・両手で後頭部を抑えて首を少し前に曲げて伸ばす
・上を向いて首を後ろに伸ばす
・腕を回したり上半身を左右にひねったりして伸ばす

といったストレッチをやるといいでしょう。通る声を意識しているのにうまく出せない人は、筋肉が硬くうまく使えていない可能性があります。特にプレゼン直前にはストレッチをして体をほぐしてあげるといいでしょう。

○まとめ

せっかく念入りにプレゼンの準備をしてきても、当日聞きにくいと思われてしまうと全て台無しになってしまいます。声の出し方は決して軽視できない要素であるということを覚えておきましょう。

どのような声の出し方がいいかは時と場合によりますが、基本的に通る声を意識すれば問題ありません。通る声を出すためには、腹式呼吸、姿勢声の高さを意識するといいでしょう。また、ストレッチをして体をほぐすことも有効です。

誰かに聞いてもらったり、録音したりして、自分の声をよく研究してみてくださいね。通る声が出せるようになれば相手にいい印象を与えてプレゼンもうまくいきやすいですよ。

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